Page 86 - 福音の力を体験せよ
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くなっていた時に人性をおとりになったのである。ア
ダムのすべての子らと同じように、イエスは遺伝とい
う大法則の作用の結果をお受けになった。”(DA 49)

どうして天の王子様が、そのようにならねばならなか
ったのでしょう?

“イエスは、われわれと一つになって、われわれの不義
と苦悩の重荷を負われねばならない。罪のないおかた
が、罪の屈辱を感じられねばならない。平和を愛され
るおかたが争いと共に住み、真実が虚偽と、純潔が邪
悪と共に住まねばならない。律法を犯したために生じ
たあらゆる罪、あらゆる不和、あらゆるけがれた欲が
イエスの心を苦しめた。”(DA 111)

私たちは時々、イエス様は、罪について何も知らなか
ったかのように考えます。イエス様は、神聖かつ純潔な
お方でした。しかし、イエス様が罪に対してどういう態
度をとられたのか、注意深く調べてみましょう。

“イエスは三十年にわたる地上生活の間、想像を絶する
ほどの煩悶を抱え、お心を痛められた。飼葉桶からカ
ルバリーに至るまでの過程には、悲哀と悲嘆の陰りが

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