Page 106 - 新生への道-text
P. 106
ャンは、キリストにまで成長しないばかりでなく、すで
に持っていた力さえ失ってしまうのです。

キリストの教会は、人類の救いのために神がお定め
になった機関であって、世界に福音を伝えることがその
使命です。そして、その義務は、クリスチャン一人ひと
りの肩に負わされていて、だれでもその力、機会に応じ
て、救い主のご命令を実行しなければなりません。私た
ちにはキリストの愛があらわされたのですから、キリス
トを知らないすべての人々にそれを知らせる義務があり
ます。神は、私たちのためばかりでなく、他の人を照ら
すためにも光を与えられたのです。

もし、キリストに従う者がみな、自分の義務に目覚め
るならば、今日ただ一人いるところに数千の者がいて、
異教の地に福音を述べ伝えていることでしょう。また、
直接、個人的に神様の働きに従事できない人は、資金に
よって、または同情や祈りによって、それを支えること
ができます。キリスト教国において、もっと熱心な努力
があってよいはずです。

もし家庭内に、キリストのためになすべき働きがある
とすれば、私たちは異邦の地に行ったり、家庭から離れ
る必要はありません。家庭の中でも、教会でも、あるい

106 | 新生への道
   101   102   103   104   105   106   107   108   109   110   111