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しょうか。イエスの無限のあわれみと愛、また私たちの
ために払われた犠牲は、私たちが真面目に考えなければ
ならない問題です。私たちは、愛するあがない主、また
仲保者のご品性をよく考え、神の民を罪から救うために
この世に来られたその使命を、深く瞑想しなければなり
ません。こうして天の事柄を考えるとき、私たちの信仰
と愛はますます強くなり、私たちの祈りはもっと神に受
け入れられるものとなります。というのは、信仰と愛と
がもっと祈りの中に織り込まれるようになるからです。
その祈りは理知的な祈りとなり、熱誠のこもったものと
なります。そして、たえずイエスを信頼し、彼によって
神に来る者をすべてお救いになるイエスの力を、毎日体
験するようになります。

救い主の完全さを瞑想するとき、私たちも全く新しくさ
れて、救い主の純潔なお姿のように造り変えられたいと望
むようになります。愛する救い主に似た者になりたいと、
飢え渇くように求めるのです。キリストについて考えれば
考えるほど、キリストのことをほかの人に話すようにな
り、世の人々にキリストを代表する者となります。

聖書は、学者のためだけに書かれたのではありませ
ん。むしろ、一般の人のために書かれたものであって、

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