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に、父は彼をみとめ、哀れに思って走り寄り、その首を
だいてせっぷんした」(ルカ15:18~20)。
これは実に優しく、人の心を動かさずにはおかない
物語ですが、これだけでは、まだ天の父の限りないあわ
れみを十分にあらわしてはいません。主は預言者を通
し、「わたしは、限りなき愛をもってあなたを愛してい
る。それゆえ、わたしは絶えずあなたに真実をつくして
きた」(エレミヤ31:3)と言われました。罪人がまだ
父の家から遠く離れた異国で財産を浪費しているとき、
父の心はその子の身の上を案じているのです。そして、
神へ帰りたいと言う気持ちを彼の心に起こさせるのはみ
な、聖霊のやさしい訴えの声であって、さまよい出た者
へ熱心に話しかけ、哀願し、父なる神の愛の心に引きつ
けようとしておられるのです。
聖書には、こうした約束がたくさんありますから、疑
う余地はどこにもありません。哀れな罪人が帰りたいと
思い、罪を捨てたいと願っているのに、主は彼が罪を悔
いて主の足もとに来るのを拒むなどと考えられるでしょ
うか。決してそのようなことを考えてはなりません。天
の父がそのような方であると考えることほど、魂を傷つ
けるものはありません。神は罪を憎まれますが罪人をお
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だいてせっぷんした」(ルカ15:18~20)。
これは実に優しく、人の心を動かさずにはおかない
物語ですが、これだけでは、まだ天の父の限りないあわ
れみを十分にあらわしてはいません。主は預言者を通
し、「わたしは、限りなき愛をもってあなたを愛してい
る。それゆえ、わたしは絶えずあなたに真実をつくして
きた」(エレミヤ31:3)と言われました。罪人がまだ
父の家から遠く離れた異国で財産を浪費しているとき、
父の心はその子の身の上を案じているのです。そして、
神へ帰りたいと言う気持ちを彼の心に起こさせるのはみ
な、聖霊のやさしい訴えの声であって、さまよい出た者
へ熱心に話しかけ、哀願し、父なる神の愛の心に引きつ
けようとしておられるのです。
聖書には、こうした約束がたくさんありますから、疑
う余地はどこにもありません。哀れな罪人が帰りたいと
思い、罪を捨てたいと願っているのに、主は彼が罪を悔
いて主の足もとに来るのを拒むなどと考えられるでしょ
うか。決してそのようなことを考えてはなりません。天
の父がそのような方であると考えることほど、魂を傷つ
けるものはありません。神は罪を憎まれますが罪人をお
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