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通りに服従させようとしていました。その頃の私の
目標は、教会で皆さんから、「いいお子さんですね」
と言ってもらうことだったのだと思います。ところが
子供はなかなか思うようにいかず、そのたびにヒス
テリーを起こして怒鳴り散らしていました。

長女が小学生の頃、遠足に行って、楽しかったこ
とをたくさん母親に話そうと思って家に急いで帰っ
てきたのに、そんなことはすっかり忘れて、近所の人
とよそでおしゃべりをしているというようなことがよ
くありました。子供の立場になって、その心に寄り添
うなどということは全くなく、自分を中心に生きてい
る者でした。それは、娘が看護学校に行くようになっ
てからも変わっていませんでした。学校から帰って
来た娘が、楽しそうに学校のいろんなことを話してく
れるのに、それを聞いた後、話の内容とは全然関係
なく、「今日の夕ご飯は何にしようかしら」と平気で言
うような母親でした。

これが正しいと思い込んだら、人の言うことは全
く聞きませんでした。長男が中学3年の時、本人に

再創造の恵み 7
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