Page 7 - 福音の力を体験せよ
P. 7
ら守っております。では、わたしに足りないものは何でし
ょうか?」彼はこのように言い返したのでした。そのとき
イエス様は、彼に何が不足しているかを、ルカによる福音
書18章22節の言葉でお答えになりました。
彼は当時の人々の律法観からすれば、欠点のない理想
的な生活を送っていましたが、実際には利己的な青年で
した。うわべは罪悪感が見られないほどの、清い生活に
見えましたが、彼が理解していた津法というのは、かな
り表面的なものでした。神様の津法は、心の奥底から、
完全に利己心を捨てた人になることを要求しているもの
でした。しかし、彼はそれを理解していませんでした。
“彼はその魂のうちに神の愛が必要だった。この足りな
いところを補わなければ、それは彼にとって致命的と
なるのである。彼の性質全体がだめになってしまうの
である。甘やかしておくと、利己心がますます強くな
るだろう。彼が神の愛を受け入れるためには、自我に
対する最高の愛を克服しなければならない。”(DA 519)
箴言14章12節には次のような言葉があります。
“人が見て自ら正しいとする道でも、その終わりはつい
に死に至る道となるものがある。”
7
ょうか?」彼はこのように言い返したのでした。そのとき
イエス様は、彼に何が不足しているかを、ルカによる福音
書18章22節の言葉でお答えになりました。
彼は当時の人々の律法観からすれば、欠点のない理想
的な生活を送っていましたが、実際には利己的な青年で
した。うわべは罪悪感が見られないほどの、清い生活に
見えましたが、彼が理解していた津法というのは、かな
り表面的なものでした。神様の津法は、心の奥底から、
完全に利己心を捨てた人になることを要求しているもの
でした。しかし、彼はそれを理解していませんでした。
“彼はその魂のうちに神の愛が必要だった。この足りな
いところを補わなければ、それは彼にとって致命的と
なるのである。彼の性質全体がだめになってしまうの
である。甘やかしておくと、利己心がますます強くな
るだろう。彼が神の愛を受け入れるためには、自我に
対する最高の愛を克服しなければならない。”(DA 519)
箴言14章12節には次のような言葉があります。
“人が見て自ら正しいとする道でも、その終わりはつい
に死に至る道となるものがある。”
7