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序 論

福音とは、人類を救う神様の力

福音とは、ただ、救いについての幸いな知らせを伝えるだけではな
く、人類を救われる神様の方法と力のことなのです。『ローマ人への
手紙』1章16節では、使徒パウロがこのように宣言しています。「わ
たしは福音を恥としない。それは、ユダヤ人をはじめ、ギリシヤ人に
も、すべて信じる者に、救を得させる神の力である」。福音は、神様
が私たちを実際に罪から救って下さる力です。

神様の救いの、この力がどのように働き、成し遂げられていくの
か、具体的に目に見える形で教えて下さったものが、まさしく、聖所
制度です。

人間が神様と分離され、永遠の命を失うようになった原因は罪に
ありました。罪とは、神様のおきてを破り、悪を選択することを言い
ます。私たちは罪といえば、ぞっとするようなひどいことを行うこと
のように考えかちですが、実は、神様のみ心と、戒めに反するあらゆ
る思いと行動は、まさに罪なのです。従って救いとは、私たちの中に
ある罪の問題を解決して下さることなのです。神様の救いの計画と
は、人間の罪を解決されるその過程のことです。

そして聖所は、神様が人間の罪の問題を、どのように解決されるの

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