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わち、あらゆる国民、部族、国語、民族に宣べ伝えるために、永遠の
福音をたずさえてきて、大声で言った『神をおそれ、神に栄光を帰せ
よ。神のさばきの時がきたからである。天と地と海と水の源とを造ら
れたかたを、伏し拝め』」。

この警告の言葉の中に、ひとりの御使が、空を飛びながら、“永遠
の福音”を全世界へ宣べ伝えなければならないと叫ぶ姿があります。
これは私たちが住んでいる、まさに今の世代のために与えられた言
葉です。黙示録13章に紹介される、“獣の刻印”の艱難の前後に宣
布されるべき警告だからです。

“永遠”というのは、変わらないという意味です。ここで、天使があえ
て“永遠の福音”と言っているのは、すでに、福音が妥協によって変え
られていることを暗示しています。そのために、妥協することなく、
聖書を通して古代から伝えられてきた“永遠に変わることのない福
音”を宣べ伝えなさいと言うのです。最近では、福音という名前のもと
に、人の耳ざわりのよいことが多く語られ(2テモテ4:3)、献身や従
順、悔い改めの必要などを説かなくなりました。救いの原則を安っ
ぽい恵みに変え、改心していなくてもキリストを信じれば救われると
いうような、世と妥協した教えが平気で語られる時代になりました。
そのような中で、永遠に変わることのない、真の福音を伝える必要
があるのです。

その本来の福音が、表されているのが、聖所の制度です。私たち
が、聖所を通して、救いの全過程を見る時に、「あなたの道は聖所に
あります」(詩篇77:13 欽定訳)という喜びの声をあげるので
す。そして、この正しい「御国の福音」が全世界へ宣べ伝えられるなら
(マタイ24章14節参照)、イエス様が言われた通り、速やかにこの

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