Page 123 - 新生への道-text
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たのですから、弱く罪深い人間には、どれほど熱心な、
絶え間ない祈りがなければならないことでしょう。

私たちの天の父は、あふれるばかりの祝福を私たちに
与えたいと待っておられます。限りない愛の泉から、命
の水を豊かに飲むことは私たちの特権です。それなのに
私たちがほんの少ししか祈らないのは、なんと不思議な
ことでしょう。神は、その子らのどんなにみじめな者で
あっても、心からの祈りには喜んで耳を傾けようとして
おられます。それなのに、私たちの方で、私たちの願い
をなかなか神にお知らせしようとしないのです。神は、
限りない愛をもって人類をみ心にかけ、いつでも私たち
が求めたり、思ったりする以上に与えようとしておら
れるのに、誘惑に負けやすい、哀れな力のない人間が、
ほんの少ししか祈らず、小さな信仰しか表さない様子を
見て、天使たちはいったいどう思うことでしょう。天使
は神のみ前にひざまずき、神のそば近くにいることを喜
び、神と交わることを最高の喜びとしています。それな
のに、神のほか与えることのできない助けを最も必要と
している地上の子らが、聖霊の光を受けることも、神と
の生きた交わりもなく、満足して日を送っているように
思われるのです。

11 祈りの特権 | 123
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