Page 125 - 新生への道-text
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めに最も雄弁に語ってくれます。けれども私たちは、そ
れらの必要を満たしてくださる方として神を求めなけれ
ばなりません。彼は、「求めよ、そうすれば与えられる
であろう」(マタイ7:7)と言われました。また、「ご自
身のみ子をさえ惜しまないで、わたしたちすべての者の
ために死に渡されたかたが、どうして、み子のみならず
万物をも賜らないことがあろうか」(ローマ8:32)と
も言われています。

もし、心に不正のあることを知り、罪と知りながら
それに執着しているならば、主はわたしたちの祈りに
耳を傾けられません。けれども、心の砕けた悔い改め
た者の祈りは、必ず聞いてくださるのです。心に覚え
のある悪をすべて正したときに、神は私たちの願いを
聞いてくださると信じることができます。もちろん、
私たち自身のどんな行為も、神の恵みを受けるにはな
んの価値もありません。私たちを救うのはイエスの功
績であって、わたしたちを清めるのもイエスの血で
す。しかし受け入れられるには、私たちにもしなけれ
ばならないことがあります。

力ある祈りのもう一つの要素は信仰です。「神に来た
る者は、神のいますことと、ご自身を求める者に報いて

11 祈りの特権 | 125
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