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人の欠点を拾い上げて、自分の義務を行わなくてもよい
言いわけにしているのです。しかし、他人の罪や欠点は
言いわけにはなりません。なぜなら、主は私たちに、間
違いの多い人間を模範としてお与えになったのではない
からです。私たちの模範として与えられたのは、傷のな
い神のみ子です。クリスチャンの間違いをあれこれいう
人こそ、より良い生活、より良い模範を示さなければな
りません。クリスチャンとは、こうでなければならない
と、それほど高尚な意見を持っているとするならば、彼
らの罪はかえってそれだけ大きいのではないでしょう
か。なぜなら、彼らは正しいと知りながら実行しようと
しないからです。

延ばさないように気をつけましょう。罪を捨てること
を延ばし、キリストによって心を清めていただくことを
遅らせてはなりません。この点で幾千という人が誤り、
永久に滅びてしまいました。私は今、人生の短いこと
や、はかないことを言おうというのではありませんが、
ここに人の気づかない恐ろしい危険があります。それ
は、聖霊のささやきに従うことを延ばし、罪の生活を続
けていくという恐ろしい危険です。これは実に恐ろしい
ことです。たとえどんなに小さくても、罪にふけること

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