Page 39 - 新生への道-text
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は、永遠に失われる危険を犯しているのです。私たちが
打ち勝たないものは、やがて私たちを打ち破り、ついに
は私たちを滅びへと引きずりこむのです。

アダムとエバは、禁断の木の実を食べるということ
は、ほんの小さいことだから、神が宣言されたような恐
ろしい結果にはなりえないと、自ら思い込んでしまいま
した。しかし、この小さなことが神の変わることのない
聖いおきてを犯し、人を神から引き離し、この世に死
と、数限りない災いをもたらしたのです。それ以来、い
つの時代にも嘆き、悲しみの声が上がり、すべての被造
物が人間の不従順の結果、うめき苦しんできたのです。
天そのものでさえ、人間の神への反逆の結果を感じまし
た。カルバリーの十字架は、神のおきてを犯した罪をあ
がなうため払われなければならなかった驚くべき犠牲の
記念碑として立っています。ですから、罪を小さいこと
のように軽く考えてはならないのです。

どんな罪の行為でも、また、キリストの恵みをおろ
そかにして拒んだりするどんな行為でも、その一つひと
つが自分にまた返ってきます。そして心はかたくなにな
り、意志の力は衰え、理解力は麻痺し、ますます聖霊の
優しいささやきに従わないようになるばかりでなく、従

03 悔改め | 39
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