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は、初めは全く関心を示しませんでしたが、奥さんの
熱心さに負け、牧師の話を聞くことにしました。
牧師との初めての面会の日、山川さんは、牧師の
語る、「人間は病で決して死なない。主が与えて下さ
る時が、その人の最善の時です。死は決して最後では
なく、死はキリストと一緒にいられる最高の幸せの
始まりです」という言葉に深くうなずきました。がん
を告知されても涙を見せなかった気丈な人が、時お
り、涙を拭いながら牧師の話に耳を傾けたのです。
やがて山川さんは、自分の命の長くないことを知っ
て、ご家族にあてた遺書を書かれます。二人の息子さ
んがおられたのですが、長男の冬樹君にあてた遺書
にこうありました。
冬樹へ
君の父は召された。君はわずか十四歳。早すぎる。
つらい、悲しい、と思うかもしれない。
しかし冬樹よ、ただ悲しんではいけない。
すべては主のご計画によるのだから。
Part4 永遠の愛 57
熱心さに負け、牧師の話を聞くことにしました。
牧師との初めての面会の日、山川さんは、牧師の
語る、「人間は病で決して死なない。主が与えて下さ
る時が、その人の最善の時です。死は決して最後では
なく、死はキリストと一緒にいられる最高の幸せの
始まりです」という言葉に深くうなずきました。がん
を告知されても涙を見せなかった気丈な人が、時お
り、涙を拭いながら牧師の話に耳を傾けたのです。
やがて山川さんは、自分の命の長くないことを知っ
て、ご家族にあてた遺書を書かれます。二人の息子さ
んがおられたのですが、長男の冬樹君にあてた遺書
にこうありました。
冬樹へ
君の父は召された。君はわずか十四歳。早すぎる。
つらい、悲しい、と思うかもしれない。
しかし冬樹よ、ただ悲しんではいけない。
すべては主のご計画によるのだから。
Part4 永遠の愛 57