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思ったのです。私は、その時、必死に神様に祈りまし
た。生きるか死ぬかの瀬戸際ですから、死にもの狂
いで、「神様、助けて下さい!」と叫んだのです。
それからしばらくして、私たちは、それまでどんなに
泳いでも岸の方へ行けなかったのに、見えない糸に引
っぱられるようにして、どんどん岸の方へ近づき、やっ
とのことで砂浜にたどり着くことができました。
後で聞いたところでは、そのあたりは、巻き波とい
う、沖へ向かって流れる速い流れがあって、危険なの
で遊泳禁止になっていたのでした。そして、前の日に
も、同じ時刻に一人の人が溺れて亡くなっていたと聞
かされ、もう一度ゾッとしたのでした。
この溺れかかった経験の中で、私は自分が今、死
に直面したら、安らかに死を迎えることはできないと
いうことがよくわかりました。それは、私がまだ若く
てやりたいこともやっていないからというようなこと
だけではなくて、本質的な自分の罪を精算していな
いので、このままでは神様の前に出られない存在で
あるということがはっきりわかったからです。
Part4 永遠の愛 61
た。生きるか死ぬかの瀬戸際ですから、死にもの狂
いで、「神様、助けて下さい!」と叫んだのです。
それからしばらくして、私たちは、それまでどんなに
泳いでも岸の方へ行けなかったのに、見えない糸に引
っぱられるようにして、どんどん岸の方へ近づき、やっ
とのことで砂浜にたどり着くことができました。
後で聞いたところでは、そのあたりは、巻き波とい
う、沖へ向かって流れる速い流れがあって、危険なの
で遊泳禁止になっていたのでした。そして、前の日に
も、同じ時刻に一人の人が溺れて亡くなっていたと聞
かされ、もう一度ゾッとしたのでした。
この溺れかかった経験の中で、私は自分が今、死
に直面したら、安らかに死を迎えることはできないと
いうことがよくわかりました。それは、私がまだ若く
てやりたいこともやっていないからというようなこと
だけではなくて、本質的な自分の罪を精算していな
いので、このままでは神様の前に出られない存在で
あるということがはっきりわかったからです。
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