Page 129 - 新生への道-text
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の愛の中に自らを保ち」(ユダ20、21)なさいと言っ
ています。絶えず祈るとは、魂がいつも神と結びつき一
致していることであって、神の生命力が私たちの命の中
に流れ込み、私たちの生活から純潔と聖潔とが神に帰っ
ていくことです。

祈りは努めてしなければなりません。何ものにも邪
魔されてはなりません。イエスとあなたの魂との交わり
を、常に保つことができるよう、全力を尽くさなければ
なりません。そして祈りがささげられるところへは、努
めて機会あるごとに行かなければなりません。神とほん
とうに交わりたいと求める人は祈祷会に出席し、自分の
義務を忠実に果たし、できる限りの利益を得ようと思っ
て熱心です。彼らは、天からの光を受けられる所へはで
きるだけ機会を作って出かけます。また、家族と共に祈
らなければなりません。わけても、密室の祈りをおろ
そかにしてはなりません。これは、魂の命であるからで
す。祈りをおろそかにしていながら、魂の健全を願うこ
とはできません。家族の祈り、また、公の祈りだけでは
不十分です。人のいないところに退いて、心を探られる
神のみ前に心をすっかり開かなければなりません。密室
の祈りは、祈りを聞かれる神にだけ聞かれるべきで、

11 祈りの特権 | 129
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