Page 47 - 新生への道-text
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り教えられています。罪の告白は、それが公のものであって
も、個人的なものであっても、真心から、そして十分に言い
あらわされなければなりません。罪人に無理に強いて言わ
せるものではありません。また、告白は軽率に不注意にな
されてはなりません。本当に、罪がどんなに忌まわしいもの
であるかを認めていない人に強いるものでもありません。
心の奥底からわき出てきた告白は、限りない憐れみを持た
れる神へ届きます。詩人ダビデは、「主は心の砕けた者に近
く、たましいの悔いくずおれた者を救われる」(詩篇34:1
9)と言っています。

真の告白は常に、はっきり自分の犯した罪そのものを
言いあらわすのです。神にだけ告白すべきものもあるでし
ょう。また、だれか害をこうむった人々に告白しなければな
らないものもあるでしょう。あるいは公のものであるならば
公に告白しなければならないこともあるでしょう。いずれに
せよ、告白はすべて、はっきりとその要点にふれていて、犯
した罪そのものを認めなければなりません。 

イスラエルの人々は、サムエルの時代に神から迷い出
て、罪の結果に苦しまなければなりませんでした。それは彼
らが、神への信仰と、神は知恵と能力をもって国を治められ
ることを見失い、さらに、神はご自身の働きを必ず守られる

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