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ことを信じなくなったからです。彼らは宇宙の偉大な統治
者を離れ、周囲の国々と同じような統治者を望んだのです。
しかし平和を得るためには、次のようなはっきりした告白を
しなければなりませんでした。「われわれは、もろもろの罪
を犯した上に、また王を求めて、悪をくわえました」(サムエ
ル記上12:19)。つまり、悪かったと自覚したその罪が
告白されなければならなかったのです。彼らの忘恩の精神
が彼らの魂を押さえつけ、神から切り離していたのでした。

真面目な悔い改めと改革が伴わない告白は、神に受け
入れられることはできません。はっきりとした変化が生活に
あらわされ、神の嫌われるすべてのものを捨てなければな
りません。本当に罪を嘆いた結果はそうなるのです。私た
ちのするべきことは、はっきりと示されています。「あなたが
たは身を洗って清くなり、私の目の前からあなたがたの悪
い行いを除き、悪を行うことをやめ、善を行うことをならい、
公平を求め、しえたげる者を戒め、みなしごを正しく守り、
寡婦の訴えを弁護せよ」(イザヤ1:16、17)。「すなわち
その悪人が質物を返し、奪った物をもどし、命の定めに歩
み、悪を行わないならば、彼は必ず生きる。決して死なない」
( エ ゼ キ エ ル 3 3:1 5 )と。また パウロ は 、悔 い 改 め に つ
いて「見よ、神のみこころに添うたその悲しみが、どんなに

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