Page 77 - 新生への道-text
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しょうか。服従、すなわち愛より出た奉仕と忠誠は、弟
子であることの真のしるしです。聖書にも「神を愛する
とは、すなわち、その戒めを守ることである」(Ⅰヨハ
ネ5:3)。「『彼を知っている』と言いながら、その
戒めを守らない者は、偽り者であって、真理はその人の
うちにない」(Ⅰヨハネ2:4)と記されています。人は
服従しなくてもよいというのではありません。信仰―た
だ信仰だけが私たちをキリストの恵みにあずからせ、服
従できるようにするのです。

私たちは服従によって救いを買うのではありません。
救いは神から与えられる無料の賜物であって、信仰によ
って受けるのです。服従は信仰の実なのです。「あなた
がたが知っているとおり、彼は罪をとり除くために現れ
たのであって、彼にはなんらの罪がない。すべて彼にお
るものは罪を犯さない。すべて罪を犯す者は彼を見たこ
ともなく、知ったこともない者である」(1ヨハネ3:
5,6)。これが本当のテストです。もし私たちが、キ
リストにあり、神の愛が私たちの心に内住するならば、
私たちの感情も、思想も、行動も、神の清いおきてに
あらわされた神のみ心に調和するようになります。「子
たちよ、だれにも惑わされてはならない。彼が義人であ

07 弟子としてのテスト | 77
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