Page 126 - Revival of faith -text final
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きないんだ」。「何を言ってるんだ。弱虫め。そんなこと、ばれるもん
か。1回だけでいいからやろうよ。1人足りないんだよ」。本当に面白
そうだったんですね。見ているうちに、自分の意志がどんどん弱まっ
ていったわけです。誘惑された時に、別の方を向いて走っていくべき
でした。いつまでも見続けるべきでありません。誘惑されるのを見て
いれば、見ているほどうまくいかなくなるのです。自分で選びをしな
くてはいけません。逆方向を向いて走っていって、それから「助けて
ください」と祈るべきです。神様があなたのために選んではくれない
からです。自分で選びをしなくてはいけません。

ダビデ王がやったことを、皆さん覚えていますか。屋根の上からあ
る光景を見続けたんです。心で祈っていたかもしれません。「誘惑か
ら守ってください」と祈っていたかもしれません。でも見続けていた
のです。そして誘惑に負けてしまったのです。

私にもそのことが起こりました。その友だちが遊んでいるのを見
続けているうちに、弱くなってしまったのです。「わかった」と、上着
を脱いでそのゲームに加わりました。今までよりも、もっと楽しかっ
たんです。どういうわけか、約束を破って遊んだのですけれど、楽し
かったんですね。約束を破ったということ自体が、契約を破ったとい
うことが、もっと遊びを面白くしたわけです。

約束を破ってはいけないということを、私は知っていました。母と
の約束を破ることです。それが悪いことだと私は知っていました。で
もどうしようもなかったのです。何が正しいことで、何が良くないこと
であるかを私は知っていましたが、私の精神的な、道徳的な力が弱
まっていたのです。私は古い契約のもとにいたんです。

そしてこの遊びをみんなで一緒にしていました。遊んでいるうち
に、敵が近づいてきました。手に小さい石を取って、敵に向かって投
げました。風の強い日でした。風に乗って石が曲がってしまって、そ
の側を通っていた女性の額に当たってしまったんです。彼女は叫んで

126│信仰のリバイバル
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