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敵を愛する心

その頃私は、本当にひどい苦しみを味わいました。ある日私は、
床にひれ伏して、神様に祈りました。「私の命を取ってください。家
族には申しわけないと思うんですけれど、死にたいのです。もうこん
な状態で続けて生きていけません」。そうしたら、私の頭の中で小さ
な声が聞こえてきました。≪お前は私に全身全霊をささげたのでは
なかったか。お前はすべてを私の祭壇にささげたのではなかったの
か。真理を述べ伝えるためならどんな試練にも耐え、どんな非難で
も、喜んで受ける覚悟ではなかったのか。福音のためなら、命をささ
げるはずではなかったのか。今になって迫害が辛いから死にたいな
んていうのか≫

それを聞いた、私は急に立ち上がって「神様すみませんでした。
赦してください」と言いました。そして次のように祈りました。「神
様、一つのことを私に約束してください。私の中で人に対して、苦々
しい思い、恨み、つらみを抱く思いを取り去ってください。個人であ
れ、教会であれ、教団に対してであれ、そのような感情が私の中に
あれば、あなたのために働く事ができませんから、どうぞ助けてく
ださい」と祈りました。それ以来神様は約束を守ってくださいまし
た。誰に対しても、教団に対しても、教会の指導者に対しても、そ
れ以来、苦い感情を抱くことはありません。

私を闇に葬るために、私を悪魔呼ばわりして、ありとあらゆる、あ
りもしない噂を流されたにもかかわらず、私はそういった人たちに対
して恨みを抱くことはありませんでした。私の人格、品性を傷つける
ような事もされました。私を悪魔のような、利己的で高慢な人間だと
いうデマが流されたことがありました。異端を語り、神様のお金を盗
んでいるといった、ありとあらゆる噂、デマを流されました。彼は、韓
国に二人の妾がいるという噂を流されました。そのようなデマ、非難
を流されました。しかし、神様の恵みよって、そういった噂を流す人

158│信仰のリバイバル
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