Page 164 - Revival of faith -text final
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とができます。ここに描かれているのが「印する働き」なのですね。
この印する働きは、神の家からまず始まるということです。聖書に
は、聖所の前にいた「老人から始めた」、という言葉もあるわけです
ね(9章6節)。この、年をとった、老人で表されている人というのは誰
のことでしょうか。白髪の人たちのことを言っているのでしょうか。違
います。教会の牧師や指導者のことを言っているのです。神様はま
ず彼らを打ちたたかれ、裁かれます。なぜでしょうか。なぜなら彼ら
は、自分たちの権威を用いて、人々を盲目にさせてきたからです。

この印する働きにおいて、額に印を付けるという働きですけども、
何かをそこに書くということでしょうか。ここには、額に何かが書か
れるように書いてありますけれども、これはヘブル語から、はっきり
と描写を理解する必要があります。それは、ヘブル語を読むと、額に
タウを置きなさい、というふうに書かれているのです。タウというの
はヘブル語のアルファベットの最後の文字です。英語の ABC 、日本
語の「あいうえお」、五十音と一緒ですね。タウと書いてあるんです
けれど、この、タウを額に置きなさいと、神様が最後の印する働きの
に、そうしなさいと指示しておられます。それはどういう意味でしょう
か。

これがタウ(‫)ת‬ですけれども、タウは三画なのです。日本人はもと
もと字を書くとき筆で書きますね。私も若いに太い筆で文字を書き
ました。聖書の原文を写本家が書き写すときに、三画で書くのが面
倒くさいですね。それで二画で書けるようにしたのです。後々この文
字が X という文字に変えられました。これがタウなのです。これはイ
エス様の代に変えられました。これを横に傾けると何になりますか。
十字架になるのですね。つまり神様は、彼らの額に十字架を置きな
さいと言われたのです。そういう意味だったのです。
「そんなことはないでしょう」と言われる方がおられるかもしれませ
ん。「自分の勝手な解釈ではないですか」、というわけです。本当に

164│信仰のリバイバル
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