Page 5 - Revival of faith -text final
P. 5
「しかし、神の恵みによって、わたしは今日あるを
 得ているのである」  (Ⅰコリント15:10)
ここに神の恵みであると書いてありますね。この聖句を読むたび
に、私は、この聖句と同様の思いにかられます。私ではなくて、「イエ
ス・キリストの恵み」によるのですね。その恵みによって、私はここに
立って、皆さんにお話をしているのです。
   

母の涙 - 教育 -

1年ほど前に、私の母は亡くなりました。彼女は敬虔なクリスチャ
ンでした。信仰に篤く、私にとって、すばらしい母でした。私には4人
の姉妹がいまして、私は一人息子です。ふつう東洋では、一人息子、
長男は特別扱いされます。日本でもそうですか? 最近ではそういう
ことはなくなってきましたね。しかし、私が育ってきた頃は、そういう
風習が強かったのです。私はわがままな子供でした。よく、母に苦労
をかけたことを覚えています。しかし、神様の恵みが母を通して働い
たのです。私は母に一度もどなられたことがありません。母が声を荒
げて私を叱ったことは、一度もありませんでした。そのような母でし
た。敬虔なクリスチャンでした。

母は韓国長老派の熱心なクリスチャンで、執事も務めておりまし
た。ところが私が赤ん坊だったころ、安息日を守る教会に加わりまし
た。どうしてなのかと言いますと、ある日、文書伝道者が私の家に来
て、聖書の解説書を紹介してくれたのです。この本を読んだ私の母
は、その著者をとても好きになったのです。以来、その方の書いた本
を手当たり次第に読みました。そして、韓国語に訳されている全ての
本を読んだのです。彼女が特に気に入っていた本は、『教育』と『家
庭の教育』で、この本を、全部暗記する程読んでいました。そしてその
本に書かれてある勧告に従って、私を教育することにしたのです。私

私の証│ 5
   1   2   3   4   5   6   7   8   9   10