Page 8 - Revival of faith -text final
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る本を売って回ったこともありました。その頃、夕方になって母が家
に戻って来たとき、彼女のカバンに、お米とか食料が入っていれば、
今夜はお腹一杯に食べられると、子どもながらにうれしくなったもの
です。

彼女はイエス様の真理のために、とても苦労しました。しかし、彼
女の顔から、微笑みが失われることはありませんでした。

ある冬のこと、母は、私たちの下着を洗ってくれていました。冬用
の下着は一枚しか持っていなかったので、子供5人は裸でオンドル
(床暖房)に寝ころび、毛布をかけてもらっていました。母が洗濯し
てくれている間、母が「歌いなさい」と言うので、5人でずっと私たち
は歌を歌い続けました。今でも私の姉妹は歌が上手で、私と同じ「現
代の真理」を信じています。そのうちの2人は、共に伝道の働きをし
ていますし、一番下の妹は、編集の働きをしてくれています。私は、こ
のような家族を与えて下さった神様の御名を讃えます。これも神様の
恵みによるものだからです。

過ぎ去る栄光 - 痛み -

あるとき、学費が無くなってしまい、兄弟二人で祖父の所へ行きま
した。私が三育大学2年のときでした。祖父に、「学費を助けて下さ
い」とお願いしました。「1回だけでいいですから」、と頼みました。
祖父は、「おまえが安息日を守る人間になったせいで、お前の人生が
破滅したんだ。お前の家族を見てみろ。学費すら出せないではない
か。お前は、牧師になるんだろう」。と、とても怒って言いました。

「助けてあげる条件は、勉強の進路を変えることだ。今から大学
の学長に電話をするから、学校を変えなさい。そうしたら、韓国の優
秀な政治家か、実業家にしてやろう。そのことは保証しよう」。

私の祖父は、韓国の有名な保険会社を始めた人だったのです。そ

8 │信仰のリバイバル
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