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す。人が社会生活から離れてクリスチャンとしての義務
と十字架を負うことを避け、自分たちのために熱心に働
かれた主のために働くことをやめるとき、祈る主題を失
ってしまい、神に献身する動機も同時に失ってしまいま
す。彼らの祈りは個人的になり、利己的なものになりま
す。人類の必要や、キリストの王国の建設のために祈る
ことも、また働く力を求めることもできなくなります。

神に奉仕するにあたって、互いに力づけ励ますため
に、互いに交わる特権を軽視すれば必ず損失を招きま
す。神のみ言葉の真理は輝きを失い、その重要性を悟
れなくなってきます。そして、私たちの心は、その清め
の力に照らされることも、覚醒されることもなく、霊的
に衰えてしまいます。クリスチャン同士の交わりにおい
て、お互いの間に同情心がなければ大きな損失となりま
す。自分だけで閉じこもっている人は、神が計画された
その人の立場を占めていないのです。私たちが社交性を
積極的に養い育てていくなら、他人にも同情できるよう
になり、神に奉仕する上においても成長と、力強さが与
えられます。

もしクリスチャン同士が、互いに交わって、神の愛
と尊い救いの真理について語り合うなら、自分の心が新

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