Page 26 - 新生への道-text
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果を恐れたためで、傷のない神のみ子を裏切り、イスラ
エルの聖者を拒んだことを、深く心の底から悔いたので
はありませんでした。パロも、神の刑罰を受けて苦しん
だとき、それ以上の刑罰をのがれるため自分の罪を認め
ましたが、災いが止むと、また、前のように神にそむい
たのです(出エジプト記12章)。これらの人々はみな
罪の結果を嘆いたのであって、罪そのものを悲しんだの
ではありませんでした。
けれども、人の心が神の聖霊の感化に服従するなら
ば、良心は呼びさまされ、罪人は神のおきてがいかに深
くまた聖いものであるかを悟り、これこそ天地を治めて
おいでになる神の政治の基礎であることを知るようにな
るのです。「すべての人を照すまことの光があって、世
にきた」(ヨハネ1:9)とあるその光に、心の奥底を
照らされ、また暗闇にかくされていた事柄を照らし出さ
れて、心も魂も、自分は罪ある者だという思いでいっぱ
いになります。そして、正しく、また人の心を探られる
神の前に、罪と汚れのまま立つことを恐れます。こうし
て、神の愛、聖潔の美、純潔の喜びを認め、自分も聖め
られて神との交わりに立ち帰りたいと切望するようにな
るのです。
26 | 新生への道
エルの聖者を拒んだことを、深く心の底から悔いたので
はありませんでした。パロも、神の刑罰を受けて苦しん
だとき、それ以上の刑罰をのがれるため自分の罪を認め
ましたが、災いが止むと、また、前のように神にそむい
たのです(出エジプト記12章)。これらの人々はみな
罪の結果を嘆いたのであって、罪そのものを悲しんだの
ではありませんでした。
けれども、人の心が神の聖霊の感化に服従するなら
ば、良心は呼びさまされ、罪人は神のおきてがいかに深
くまた聖いものであるかを悟り、これこそ天地を治めて
おいでになる神の政治の基礎であることを知るようにな
るのです。「すべての人を照すまことの光があって、世
にきた」(ヨハネ1:9)とあるその光に、心の奥底を
照らされ、また暗闇にかくされていた事柄を照らし出さ
れて、心も魂も、自分は罪ある者だという思いでいっぱ
いになります。そして、正しく、また人の心を探られる
神の前に、罪と汚れのまま立つことを恐れます。こうし
て、神の愛、聖潔の美、純潔の喜びを認め、自分も聖め
られて神との交わりに立ち帰りたいと切望するようにな
るのです。
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