Page 54 - 新生への道-text
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しての栄えある自由を味わうか否かは、私たちの選択にか
かっています。
神に自己をささげるには、私たちを神から引き離すもの
をすべて捨てなければなりません。ですから、「あなたがた
のうちで、自分の財産をことごとく捨て切るものでなくては、
わたしの弟子となることはできない」(ルカ14:33)と救
い主は言われたのです。たとえ、どんなものであっても神か
ら心を引き離すようなものは捨てなければなりません。多
くの人は富を偶像にしています。金銭を愛し富を追及するこ
とは、彼らと悪魔をつなぐ黄金の鎖となるのです。ある人々
は名声や世的な栄誉を神としています。また、何の責任も負
わず、利己的で安楽な生活を偶像にしている人もいます。け
れども、こうした奴隷の絆は断ち切らなければなりません。
私たちは、なかば神に、なかば世につくことはできません。
全く神のものでなければ神の子ではないのです。
しかし、神に仕えていると公言しながら、自分の努力によ
って神のおきてに従い、正しい品性を形づくり、救いを得よ
うとしている人がいます。このような人の心は、キリストの
愛に強く動かされたのではありません。天国に入るために
神が要求されたものであるからという理由で、クリスチャン
生活の義務を遂行しようと努めているにすぎません。その
54 | 新生への道
かっています。
神に自己をささげるには、私たちを神から引き離すもの
をすべて捨てなければなりません。ですから、「あなたがた
のうちで、自分の財産をことごとく捨て切るものでなくては、
わたしの弟子となることはできない」(ルカ14:33)と救
い主は言われたのです。たとえ、どんなものであっても神か
ら心を引き離すようなものは捨てなければなりません。多
くの人は富を偶像にしています。金銭を愛し富を追及するこ
とは、彼らと悪魔をつなぐ黄金の鎖となるのです。ある人々
は名声や世的な栄誉を神としています。また、何の責任も負
わず、利己的で安楽な生活を偶像にしている人もいます。け
れども、こうした奴隷の絆は断ち切らなければなりません。
私たちは、なかば神に、なかば世につくことはできません。
全く神のものでなければ神の子ではないのです。
しかし、神に仕えていると公言しながら、自分の努力によ
って神のおきてに従い、正しい品性を形づくり、救いを得よ
うとしている人がいます。このような人の心は、キリストの
愛に強く動かされたのではありません。天国に入るために
神が要求されたものであるからという理由で、クリスチャン
生活の義務を遂行しようと努めているにすぎません。その
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