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に父を示してほしいと、言うのか」(ヨハネ14:8,
9)と言われました。

イエスはこの地上でのご自分のみわざについて次の
ように説明されました。すなわち、「主の御霊がわたし
に宿っている。貧しい人々に福音を宣べ伝えさせるため
に、わたしを聖別してくださったからである。主はわた
しをつかわして、囚人が解放され、盲人の目が開かれる
ことを告げ知らせ、打ちひしがれている者に自由を得さ
せ、主のめぐみの年を告げ知らせるのである」(ルカ
4:18)。これがイエスの使命でした。彼は広くめぐ
り歩いて良いことをなさり、悪魔に苦しめられている者
をいやされました。こうしてあらゆる病気をいやしなが
ら、村々をお通りになったので、村中だれひとり、病で
苦しむ者がいなくなったほどでした。こうしたお働きは
イエスが神からつかわされたことのしるしでした。

イエスの生涯のあらゆる行為には愛と情けとあわれみ
とが見られ、その心は優しい同情となって人々の上にさ
しのべられたのです。イエスが人となられたのも、人間
の必要に応じることができるためでした。どんなに貧し
い者も、どんなにみじめな人も、恐れずにイエスに近づ
くことができました。また、幼い子供でさえ彼に引きつ

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