Page 18 - My FlipBook

私たちは、罪悪のゆえに、神様の臨在から追い出されて、過ごす
ようになってしまいました。そのような私たちの目標は、命の源であ
り、創造主であられる愛の神様の前で、再び死ぬことなく永遠に生
きるようになることなのです。しかし、私たちが罪を持っている限り、
私たちは神様とお会いすることはできず、神様と共に生きることはで
きません。神様の臨在の象徴であるシカイナの栄光は、罪と罪人を
焼き尽くすものだからです。それゆえ、神様の栄光の前でも死ぬこと
なく生きられるように、私たちの心の奥にある罪の問題を、神様がど
のように処理し解決されるかについての、各階段を見せて下さる制
度が、聖所制度なのです。神様は聖所を通して、このことを私たちに
教えようとされたのです。

この終わりの時代にこそ、聖霊に完全に屈服し、神様の栄光とそ
の戒めの前に立つことのできる人々が必要です。そのように準備さ
れた人々が、最後の善と悪の大争闘の中で、迫害や試練を乗り越え
ていくのです。さらに、その人々が聖霊を受けて立ち上がる時、つい
にこの世界は、真理の大きな叫び声を聞くようになり、全世界が沸
き立ち、「御国の福音」は地の果てまで宣べ伝えられ、最終的に、す
べての人類が真理の言葉を聞き、自分で自分の運命を選択するよう
になり、「そしてそれから最後が来る」（マタイ24：14）のです。

この「御国の福音」とは、現在多くの教会で伝えられているよう
な、生まれ変わっていない心にちょうどいい、安易な福音ではありま
せん。それはまさに、イエス様が宣べ伝えられたそのままの福音であ
り、混じりけのない純粋な福音です。人を義人に創り変える恵みと、
聖化させる力と、キリストの義がしっかりと根付き、仲保者なしで最
後の艱難を通り抜けさせる、完全な福音です。

18 │ 聖所‐福音の道しるべ