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現代のキリスト教会は、世界のほとんどの国々へ、福音を宣べ伝
えています。それは本当に喜ばしいことです。しかし、この世界に一
日に生まれて来る新生児の数は、３３万名を超えているという事実
を思う時に、この「御国の福音」が地の果てまで伝えられれば、世の
終わりが来ると言われたキリストのみ言葉が成就するためには、人
間の能力による福音伝道だけでは、ほとんど不可能であることが分
かります。さらに、それぞれ他の宗教を信じる人々に、どのようにすれ
ば、救いを得させる真の福音を伝えられるかという問題も深刻です。
また、キリスト教がこれほど多く宣べ伝えてきたのに、ますます世相
は悪化していき、人の心は乱れていくばかりです。こうした問題をど
う解決して行くべきか、それも大きな課題です。

こうして私たちは、正直に自分たちや世界の状況を見る時に、私た
ちの福音を伝える速度と、現代世界の世俗化のスピードが合わず、こ
れではいつまでたっても、イエス様が来られるようにならないのでは
ないかと思われ、もどかしい思いで、天を仰いで嘆息せざるを得なく
なります。

しかし、私たちは、イエス様が聖書の最後の書で言われた、「わた
しはすぐに来る」という再臨の約束を信じ、その約束が成就されるこ
とを切に祈りながら、聖霊の大きな雨を求めなければなりません。五
旬節の時に、イエス様の弟子たちが、聖霊の先の雨を受けて、福音を
地の果てまで宣べ伝えて行ったように、聖霊の後の雨を受けなけれ
ば、私たちは、福音の使命と義務を全うすることができません。

それでは、私たちは神様の民として、どうすれば、約束された後の
雨を十分に受けることができるのでしょうか？逆に、なぜ、この世界
を完全に変えることのできる聖霊の力を、体験することができずに

第１章 │ 19