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エバを見ながら、ちょうど、家を離れていく子供を見送りながら、や
きもきしている哀れな親のような姿を、そのような言葉で表現したの
ではないでしょうか。その時、神様は、いつでもここへきて礼拝し、救
いの計画について学ぶようにと、勧められたのではないでしょうか。

エデンの園は、人がその麗しい地から追放された後も、しばらく
地上に残っていました。(「カインは主の前を去って、エデンの東、ノ
ドの地に住んだ」創世記４章１６節）。堕落した人間の家族は、しば
らくの間、罪がなかった時代の、楽しい楽園の光景を眺めることが
許されていました。その入口は、見張りをする天使によってさえぎら
れていましたが、神様の栄光は、ケルビムが守っている楽園の門に
現れていました。（神様の栄光がケルビムの間に現れ、後にはこれを
『シカイナ』と呼んで、イスラエルの礼拝の中心であった至聖所の中
に留まっていました。シカイナの本来の意味は『臨在している』とい
うことです。出エジプト記２５章３２節、詩篇８０篇１節、イザヤ３７
章１６節参照)

この園の入口の所へ、アダムと彼の息子たちは、神様を礼拝するた
めに進み出て行ったことでしょう。神様は、エデンの園の東に、礼拝
を捧げるために来るアダムとエバに対して、最初に聖所制度、すなわ
ち神様が、罪をどのように赦し、罪と反逆の問題を解決されるかを
教えられたのです。また彼らは、その場所で、神様の命令に従わなか
ったために失ったものを思い、神様に服従する誓いを新たにしたこ
とでしょう。カインとアベルが、最初の供え物を捧げた所も、このエ
デンの園の前であったのではないでしょうか。

また神様が、ケルビムをエデンの園の入口に置かれたもう一つの理
由は、堕落する以前は、ケルビムであったルシファーが、再びエデン

第２章 │ 25