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家で、一年ほど一緒に住み、寝食を共にするならば、私たちはその友
人の好き嫌いや、どんな仕事をしていて、家庭生活はどうであるかな
どについて、詳しく知ることができるようになるでしょう。

同じように神様は、罪人の中に来られ、共に住まれることによって、
神様がどのような方かを正しく理解することを願われるのです。さら
に、私たちを救うために、どれほど大きな犠牲が払われたのかを、見
せて下さり、罪人のうちに神様への愛を再び取り戻そうとされたので
す。この地上の聖所は、キリストの受肉を具体化した建築物でした。
この聖所の材料や備品、配置(レイアウト)などは、すべて、イエス様が
どのような方であるか、どのようにして、救い主としての役割を果たさ
れるのか、ということについて、明らかにするものでした。

聖所の奉仕のあらゆる部分は、イエス様の各種の働きを表すもの
でした。まず大きく言うと、聖所の外庭は、イエス様が十字架で成し
遂げられた贖罪の働きを表し、次に、聖所は、イエス様が復活後昇天
して、天で行っておられる執り成しの働きを表し、至聖所は救いのみ
業の完成である、最後の審判と罪の除去の働きを表していました。

罪の問題は、赦しが与えられて終わるのではなく、罪人が神様の
恵みと力によって義人となったという事実が、全宇宙の前で証明さ
れる、審判の過程も含まれなければなりません。福音の計画を説明
するために考案された、この聖所制度は、神様の偉大な知恵の結晶
であり、学べば学ぶほど、神様の愛の深さ、広さ、高さ、長さに、心か
ら感嘆して、神様をほめたたえるようになるでしょう。

２、聖所に見る救いの全貌

さらに聖所は、人間が神様と、再び顔と顔をあわせて会うことが

28 │ 聖所‐福音の道しるべ