Page 135 - 新生への道-text
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たにされるだけでなく、互いの心が活気づけられるので
す。私たちは毎日、天の父についてもっと学び、神の恵
みを新たに体験するのです。そうすると、神の愛につい
て語りたいと思うようになり、人に語れば自分の心が温
められ勇気づけられるのです。もし私たちが、もっとイ
エスのことを思ったり語ったりして、自分について考え
ることを少なくするなら、彼の臨在をより近く感じるこ
とができるのです。

神は私たちを常に守っておられますから、いつも神
のことだけを考えたいと思えば、常に心に神を宿し、喜
んで神について語り、神を賛美しなければなりません。
私たちがこの世的なことを話すのは、それに興味を持っ
ているからです。友だちのことを話すのは、その友を愛
し、喜びも悲しみも共にしているからです。けれども私
たちは、この地上の友を愛する以上に神を愛する大きな
理由があります。ですから、何よりもまず神のことを思
い、神のあわれみ深さや、神のみ力について語るのは、
全く自然なことでなければなりません。

神が私たちにお与えになった賜物があまりにも豊か
なために、私たちの思いや愛情が全部それに奪われ、神
にお返しするものが何もないようではいけません。むし

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