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新しい希望、目的、動機などが与えられなければ、「神
の国を見ることはできない」(ヨハネ3:3)のです。
人は、生まれながらに持っている良いところをのばせば
よいという考えは、恐ろしい誤りです。聖書には、「生
まれながらの人は、神の御霊の賜物を受け入いれない。
それは彼には愚かなものだからである。また、御霊によ
って判断されるべきであるから、彼はそれを理解するこ
とができない」(Ⅰコリント2:14)、「あなたが
たは新しく生れなければならないと、わたしが言ったか
らとて、不思議に思うには及ばない」(ヨハネ3:7)
とあります。またキリストについては、「この言に命が
あった。そしてこの命は人の光であった」(ヨハネ1:
4)、「この人による以外に救いはない。わたしたちを
救いうる名は、これを別にしては、天下のだれにも与え
られていないからである」(使徒行伝4:12)と記さ
れています。

人はただ、神の愛といつくしみ、また、父親のような
優しさを悟っただけでは十分でありません。また神のお
きてにあらわされた知恵と正義とを認め、おきてがいつ
までも変わらない愛の原則の上にたてられていることを
認めただけでも十分とはいえません。使徒パウロはこの

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