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愛を父から賜ったことか」(Ⅰヨハネ3:1)と世界に
呼びかけています。人はなんという尊い価値をもってい
ることでしょう。罪を犯して人の子らは悪魔の奴隷とな
りましたが、キリストのあがないの犠牲を信じることに
よって、アダムの子らはまた神の子となることができる
のです。キリストは、人の性質をおとりになって人類を
引き上げてくださいました。罪に落ちた人類は、キリス
トにつながってはじめて「神の子」という、その名にふ
さわしい尊い者となれるのです。

このような愛に比べられるものは何もありません。
天の王子となるというのです。なんと尊いみ約束でしょ
う。これは深い冥想に価する主題です。神を愛さなかっ
た人類への、たぐいもない神の愛です。この愛を考える
時、心はへりくだり、神のみ旨のままに従うようになり
ます。そして、十字架の光に照らされて、神のご性質を
学べば学ぶほど、神の恵みとあわれみを知り、神の公平
と正義とゆるしとが一つになっていて、放蕩息子を思い
やる母親にも勝る、限りない優しい愛の、数知れない証
拠を認めることができるようになります。

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