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は、私たちが罪を悔い改めて主に告白すると、すぐに私たちの罪が
除去されると信じています。またある人は、聖霊が罪を自覚させて下
さり、それに応じて私たちが罪を告白して捨て去るたびに、神様は罪
を一つひとつ消し去って下さる、と考えています。しかしこれらの見
解は、聖書、聖所のメッセージと調和していません。これまで見てき
たように、罪の除去は、調査審判の終了後に行われるのです。

ペンテコステの日に、聖霊の力によって説教した使徒ペテロは、次
のように罪の除去の時を説明しました。「だから、自分の罪をぬぐい
去って(英語では除去-Blotting Out:筆者注)いただくために、悔
い改めて本心に立ちかえりなさい。それは、主のみ前から慰めの時が
きて、あなたがたのためにあらかじめ定めてあったキリストなるイエ
スを、神がつかわして下さるためである」(使徒行伝3:19、20)。

罪の除去を経験するために、私たちは悔い改め、回心(本心に立ち
かえる=罪から離れる)しなければならないことを教えています。

ところでペテロは、罪の除去の経験を受けるための条件を示しな
がら、同時に、「慰めの時」とキリストの再臨を結び付けています。
この慰めの時(活気づけの日)とは何のことでしょうか。

最終時代の大いなる福音の働きを通して、完熟した実が収穫され
るのですが、その時の聖霊の働きを、「後の雨の聖霊降下」と呼びま
す(黙示録18:1参照)。ペンテコステの日に、イエス様の弟子たちに「
先の雨の聖霊降下」があったことによって、福音の種が力強く蒔かれ
たように、最終時代には、後の雨の聖霊が大きく臨むことによって、
収穫の働きが急速に進むことになるでしょう。

パレスチナの農業では、種を蒔いて発芽する時に先の雨(秋の雨)が
降り、収穫の時には後の雨(春の雨)が降り実が熟しました。使徒ペテ

第7章 │ 149
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