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かのように忘れ去って清くされる」ということと「最終的な救いの段
階で、神様が私たちの罪を記録の書から消し去り、同時に私たちか
ら罪の記憶を消し去って下さる」ということです。

この章では、まず第一に、罪の赦しと罪の除去の違いについて学
び、次に、罪の除去はいつ起きるかについて、そして、罪の除去はど
のような過程を通るかということを学んでいきます。

１、罪の赦しと罪の除去の違い

「罪の赦し」と「罪の除去」は全く違うものです。聖所制度の中
で、罪の赦しは、毎日捧げる儀式によって与えられ、罪の除去は、一
年に一度捧げられる儀式によって与えられるものでした。従って、罪
の赦しは年中与えられていましたが、罪の除去は、一年に一度の大
贖罪の日に、罪が最終的に赦されて排除された結果与えられるもの
でした。

それを私たちの経験にあてはめるなら、罪の赦しは、私たちが日
常犯す罪を悔い改める時、神様は真実で正しい方ですから、私たち
の罪を赦し、私たちの名前の下に『赦された』と記録されることを言
います。しかし、私たちが調査審判を経て、私たちの真実さと戒めを
守る品性が明らかになるまでは、罪の記録そのものが除去されるこ
とはありません。罪は記録の書に書かれたまま残ります。

私たちは悔い改めるたびに、神様の恵みによって、赦された者とみ
なされます。もしこの経験を、最後まで持ち続けるなら、赦しも永続
するのです。神様は真実な方で、約束を忠実に果たして下さいます。
しかし、人は変わりやすく、一度は罪を悔い改めても、再び罪を犯
し、滅びの道を選んでしまうことがあります。その時、赦しはまだ手

第７章 │ 147