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の届く範囲にありますが、そのまま不従順の道を選び続けるなら、
人は裁きの時に、自分の罪の責任を負わなければならなくなりま
す。人の心が変わりやすいものであるために、完全な罪の除去、言い
換えるなら、「記録の書」から罪の記録が永遠に消去されるのは、
調査審判の日である大贖罪日まで持ち越されることになるのです。
そこで、ユダヤ人たちは、大贖罪日を「印を押される日」、または「裁
きの日」、「罪の除去の日」と呼びました。

真心から罪を悔い改め、キリストの血が、自分たちのあがないの
犠牲であることを信じた人はみな、天の書物の彼らの名前のところ
に、罪の赦しが書き込まれます。彼らはキリストの義にあずかる者と
なり、彼らの品性は、神様の律法に調和したものとなったので、彼ら
の罪はぬぐい去られ、彼ら自身は、永遠の生命を受けるのにふさわ
しいものとされるのです。

調査審判と罪を除去する働きは、主の再臨の前に完了していなけ
ればなりません。死者は、書物に記録されたことによって審判を受け
るので、彼らが調査されてその審判が終わるまでは、彼らの罪が除
去されることはありません。使徒ペテロは、はっきりと、信者の罪は、
「主のみ前から慰めの時が」くる時にぬぐい去られ、それから、「キリ
ストなるイエスを、神がつかわして下さる」(使徒行伝3:19、20)
と言っています。調査審判(大贖罪日)が終わると、イエス・キリスト
は来られます。この時主は、罪人を赦すためにではなく、それぞれの
人の行いに応じて、報いを与えるために来られるのです。

2、罪の除去はいつ起こるか?

それでは、私たちの罪は、いつ除去されるのでしょうか?ある人々

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