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しろ死を選ぶ品性が備わっている時、神様はその人の審判を終えら
れ、天の書物からすべての罪の記録を消し去って下さいます。その
時、この人のうちに、福音の目的が完全に成就するのです。

天の記録から、罪が消去されるのと同時に、私たちの罪の記憶も
消去されます。私たちは、罪を全く思い出さなくなり、全身に主の力
が満ちあふれるようになるでしょう。そのような形で、私たちは、「慰
めの時」(活気づけの時)を経験するようになります。

私たちが犯した罪を悔い改める時、赦しを受けます。しかし、過去
に犯した罪の記憶は私たちの中に残っていて、それらの記憶が私たち
の魂に傷跡を残しています。そのために私たちは、神様の救いを完全
な形で喜び楽しむことは出来ません。そこで神様は、私たちが、永遠
にわたって純粋で純白な心で神様に仕えることが出来るように、私た
ちの記憶の装置から、罪の記憶を消し去って下さるのです。

私たちが一生涯の間、見て、聞いて、触れた、すべての記憶が私た
ちの頭脳に保存されています。そのような記憶が、私たちを悩ませ、
みじめな気持にすることがあります。しかし神様は、これらの記憶を
すべて消し去ることがお出来になります。神様が、人間の頭脳の中か
ら、ある特定の記憶を消し去られたことは、聖書の歴史の中に記さ
れています。それは、バベルの塔の出来事です。神様に反逆してバベ
ルの塔を築きあげている人々に、神様は、彼らの反逆と罪が急速に
世界に広がることを防ぐために、彼らの言語をかき乱されました。彼
らが今まで使っていた言語を消去し、他の言語のプログラムを入れ
られたのでしょう。突然彼らは意味不明の言葉を語るようになりまし
た。この時、彼らの性格や人格、他のあらゆる記憶はそのままになっ
ていました。神様の創造の力は無限で、人の思いを越えています。

第７章 │ 151