Page 149 - Revival of faith -text final
P. 149
ければならないと、法王は述べている。神は、公共の領域、とりわけ
その文化的、社会的、経済的、さらにその政治的範囲に関して場を
占めなければならないから、というわけである
53章において、新しい世界規模の政治権力は、政府が富を再配
分するために、社会主義的政策を制定するであろうと、法王は述べ
ている。またそこでは、労働組合が決定的役割を果たすことになる
であろうとも述べている。
これも衝撃的ではないでしょうか。
67ページで、この回勅は、「神の普遍都市」を建設するための
「人類家族の目標」に到達する手助けとなるものであると、法王ベ
ネディクト16世は述べている。( 注:アウグスチヌスは『神の都』
という本を書き、その中で、ローマ・カトリック教会による世界的神
政支配をうたっており、以来それが、ローマ教会の目標になってい
る )
79ページで、法王は、「いかなるやり方でも国政に干渉すべき
でない」と主張しながら、『自由』という言葉を再定義し、それはロ
ーマ教会の霊的価値観によって形づくられた法律(律法)に世界が
従うときに実現するものであると述べている。法王によると、ローマ
教会が諸国家に感化を及ぼして、自らの「真理」観を他者に強要す
るときに、民衆は『自由』になるというのである。「この真理の使命
は、教会が決して放棄することのないものである」と述べている。
回勅への世界の反応
次に、この回勅に、世界がどのように反応しているかを見てみまし
ょう。
日曜休業令の切迫│149
その文化的、社会的、経済的、さらにその政治的範囲に関して場を
占めなければならないから、というわけである
53章において、新しい世界規模の政治権力は、政府が富を再配
分するために、社会主義的政策を制定するであろうと、法王は述べ
ている。またそこでは、労働組合が決定的役割を果たすことになる
であろうとも述べている。
これも衝撃的ではないでしょうか。
67ページで、この回勅は、「神の普遍都市」を建設するための
「人類家族の目標」に到達する手助けとなるものであると、法王ベ
ネディクト16世は述べている。( 注:アウグスチヌスは『神の都』
という本を書き、その中で、ローマ・カトリック教会による世界的神
政支配をうたっており、以来それが、ローマ教会の目標になってい
る )
79ページで、法王は、「いかなるやり方でも国政に干渉すべき
でない」と主張しながら、『自由』という言葉を再定義し、それはロ
ーマ教会の霊的価値観によって形づくられた法律(律法)に世界が
従うときに実現するものであると述べている。法王によると、ローマ
教会が諸国家に感化を及ぼして、自らの「真理」観を他者に強要す
るときに、民衆は『自由』になるというのである。「この真理の使命
は、教会が決して放棄することのないものである」と述べている。
回勅への世界の反応
次に、この回勅に、世界がどのように反応しているかを見てみまし
ょう。
日曜休業令の切迫│149