Page 12 - Revival of faith -text final
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手によるものです。私ではなく、イエス・キリストの恵みです。

何かが足りない! - 不安 -

私は若いころ、按手礼という教会からの承認を受けて、その後36
年間牧師として働いてきました。気がつけば、私もこんな白髪頭にな
ってしまったわけです。按手礼牧師として働いて、15,6年たった後、
アンドリュース大学で神学の修士課程を終え、博士課程の勉強をし
ていました。学生として、牧師として働いていました。奨学金をもらい
ながら、教会の承認を受けて、5日間学校の勉強をして、週末の2日
間牧師として働いていました。人気のある牧師でした。経済的にも恵
まれていましたし、妻もいい職についていました。給料もよかったし、
教会員、教区長も、私に好意的で、前途は明るく、成功へと向かって
いる状態でした。まだ若かったですし、あなたは素晴らしい人だと言
われました。たくさんの人にバプテスマを施しました。私自身も良い
牧師だと思っていました。良き伝道者だと思っていました。ところが、
ある日のこと床の上で、神様は私に語られたのです。

『 デビットよ。お前は牧師ではない。
 クリスチャンですらない。
 お前は今のままの道を歩き続けていたら、
 その先は地獄に落ちるぞ! 』

目が覚めたとき、私の体中が汗でびっしょり濡れていました。それ
は、本当に真に迫ったものでした。実は、私の中には、罪悪感が頭か
ら離れなかったからです。按手礼を受けた牧師であり、優秀な説教
家であり、人々から称賛されていました。教会の成功したリーダーと
して認められていて、私の前途は明るいものだと、自他共に認めてい

12│信仰のリバイバル
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