Page 126 - RememberMe!

になってしまいます。この考え方は、汚れなき生涯を送ろうとする
誠実な人々すべてを、律法主義者と決めつけたもので、キリストの
恵みによって、彼のようになろうとするすべてのクリスチャンを、律
法主義だと罵倒しているようなものです。

高い標準を持ったクリスチャンは律法主義者となり、低レベルな
生活を送るクリスチャンが真のキリスト者ということでしょうか？こ
のような論法では、「律法主義者にならないために、私は安息日を
少しずつ犯そう」あるいは「律法主義者にならないために姦淫も少
しずつ犯すつもりだ」といった、とんでもない結論が可能になりま
す。しかし、神の言葉は私たちにはっきりとこう述べています。「『彼
におる』と言う者は、彼が歩かれたように、その人自身も歩くべきで
ある」（Ⅰヨハネ２：８）。

ところがユダヤ人たちは、イエスと彼の福音なしに、安息日を聖
別しようとしました。当時のユダヤ人たちは、彼らの口伝律法であ
るミシュナー(Mishnah)に記録された３９カ条の安息日遵守法を解
釈し、それに、さらに数多くの施行細則を作って、まるで人が安息日
のためにあるかのように、それらを守ろうとしていました。彼らの無
数の伝統的な規則や無意味な制限によって、安息日は苦役になっ
てしまいました。全く喜びのない日となったのでした。イエスは、こ
のような宗教指導者らを、痛烈に批判して、「安息日は人のために
あるもので、人が安息日のためにあるのではない」(マルコ２：27)と
いう革命的な宣言をなさって、ご自身の生涯と教えを通して、安息

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