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まず、至聖所には契約の箱が置かれていました。その中には十戒
の板二枚、マナのつぼ、そして、芽が出たアロンの杖、これら三つのも
のが入っていました(ヘブル9:4)。
A、契約の箱
「契約の箱」、または「あかしの箱」と呼ばれますが、神様は律法を
基礎として、ご自身の民と契約を結ばれました。契約の箱の上を「贖罪
所(恵みの座)」と呼びましたが、それだけ見ても、神様の憐れみと
恵みは、十戒という基礎の上に築かれていることが分かります。
「これは律法の要求が、肉によらず霊によって歩くわたしたちにお
いて、満たされるためである」(ローマ8:4)。神様の恵みが、律法な
しに提供されることはありません。神様は律法なしに、恵みを単独
で与えられるのではないのです。
キリストの犠牲の血は、律法の要求である罪人の最後の滅亡に対
して、執行猶予期間を与え、信じる者のために、条件付きの恵みの
期間を提供しました。悔い改めて神様に帰る人には、キリストの恵み
の血は、永遠の命と赦しを与えますが、その血を信頼しない者は、赦
しの恵みを全く受けることが出来なくなります。
契約の箱は、英語でArkと言いますが、このArkという単語は、
聖書で3回使用されています。ノアの箱舟(Ark)がその一つです。
また、幼子モーセをパピルスで編んだかごに入れてナイル川へ流しま
したが、そのかごもまたArkと呼ばれています。そして、至聖所の契
約の箱がArkです。このArkは、古い世界から、神様が創られる新
しい世界へ、命が移って行くことを象徴し、その中にいる者を安全に
守るものでした。罪の世から、義の住む新しい天と地へ移る者たち
112 │ 聖所‐福音の道しるべ
の板二枚、マナのつぼ、そして、芽が出たアロンの杖、これら三つのも
のが入っていました(ヘブル9:4)。
A、契約の箱
「契約の箱」、または「あかしの箱」と呼ばれますが、神様は律法を
基礎として、ご自身の民と契約を結ばれました。契約の箱の上を「贖罪
所(恵みの座)」と呼びましたが、それだけ見ても、神様の憐れみと
恵みは、十戒という基礎の上に築かれていることが分かります。
「これは律法の要求が、肉によらず霊によって歩くわたしたちにお
いて、満たされるためである」(ローマ8:4)。神様の恵みが、律法な
しに提供されることはありません。神様は律法なしに、恵みを単独
で与えられるのではないのです。
キリストの犠牲の血は、律法の要求である罪人の最後の滅亡に対
して、執行猶予期間を与え、信じる者のために、条件付きの恵みの
期間を提供しました。悔い改めて神様に帰る人には、キリストの恵み
の血は、永遠の命と赦しを与えますが、その血を信頼しない者は、赦
しの恵みを全く受けることが出来なくなります。
契約の箱は、英語でArkと言いますが、このArkという単語は、
聖書で3回使用されています。ノアの箱舟(Ark)がその一つです。
また、幼子モーセをパピルスで編んだかごに入れてナイル川へ流しま
したが、そのかごもまたArkと呼ばれています。そして、至聖所の契
約の箱がArkです。このArkは、古い世界から、神様が創られる新
しい世界へ、命が移って行くことを象徴し、その中にいる者を安全に
守るものでした。罪の世から、義の住む新しい天と地へ移る者たち
112 │ 聖所‐福音の道しるべ