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たしたちをあがない」と訳すると、二十四人の長老たちと四つの生き
物が、あがなわれた聖徒らの群れの中に含まれることになるからで
す。天使たちは、一度も罪を犯したことがないので、あがないを必要
としません。ですから、天使たちが歌うのであれば、「人々をあがな
い」または、「彼らをあがない」となるのですが、あがないを経験した
二十四人の長老と、四つの生き物は、「わたしたちをあがない」と歌
うのです。二十四人の長老だけでなく、四つの生き物もまた、あがな
われた人たちである可能性があります。

しばらくこの問題を考えてみましょう。サタンは、常に人間に対す
る非難を、神様の前に提示してきました。人間は罪のために、神様
の保護を失ったのだから、彼らを違反者として滅ぼす権利が自分に
はあると主張しています。彼は自分自身が神様の恩寵から除外され
てしまったように、人間もそうなるべきだと主張します。ルシファー
は、堕落する前はケルブのひとりであり、神様の最もそば近くにいた
天使のかしらでした。しかしイエス様は、サタンの非難を無効にする
ために、私たちの世界へ来られました。主はそこなわれた神様のみ
かたちを、人間のうちに回復し、悔い改めた魂に聖なる力を分け与え
られました。神様の力によって、人は腐敗や堕落から引き上げられ、
高貴なものとされ、天使たちとの交わりにふさわしい者とされます。
それは、反逆によってサタンと天使たちが失った、天の宮廷の空席
を満たすためでした。

神様のあがないの愛を最も深く理解する者たちが、天において、
神様の最も近くにいるようになることでしょう。天使たちは、あがな
われた人類のように、神様の愛とあがないの恵みを理解することは
できません。そのためペテロは「そして、それらについて調べたのは、

116 │ 聖所‐福音の道しるべ