Page 115 - My FlipBook
P. 115
るように、この四つのケルビムは、神様のご品性を、全宇宙の前に最
も良く反映出来る存在でした。

堕落して罪の淵を歩き、イエス様の功績によって立ち帰り、主の愛
を通して完全に変えられ、純潔にされた人間以上に、神様の愛と恵
み深いご品性をはっきりと反映することの出来る存在が、この宇宙
の中にいるでしょうか!

ヨハネの黙示録4章を見ると、しし、雄牛、人のような顔、わしの
姿を持った四つの生き物が、神様のみ座を取り囲んでいることが描
写されています。この象徴的な姿は、神様のご品性の異なる側面を
描いたものです。

次に、ヨハネの黙示録5章では、この生き物とは、救われた人々を
表しているというヒントを発見できます。

「巻物を受けとった時、四つの生き物と二十四人の長老とは、お
のおの、立琴と、香の満ちている金の鉢とを手に持って、小羊の前に
ひれ伏した。この香は聖徒の祈りである。彼らは新しい歌を歌って
言った、『あなたこそは、その巻物を受けとり、封印を解くにふさわし
いかたであります。あなたはほふられ、その血によって、神のために、
あらゆる部族、国語、民族、国民の中から人々(わたしたちを:欽定
訳)をあがない』」(黙示録5:8、9)。

ここでの「人々をあがない」と「わたしたちをあがない」の違いは非
常に重大です。本来のギリシア語でも「人々をあがない」は「わたし
たちをあがない」となっており、ラテン語ウルガタ訳でも、また、ウィ
クリフ訳、ティンダル訳のような聖書翻訳の先駆者たちによる訳でも
「わたしたちをあがない」となっています。ところが、後代の聖書翻
訳者たちは、彼らの見解によって、訳語を変えたのです。それは、「わ

第6章 │ 115
   110   111   112   113   114   115   116   117   118   119   120