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録7章では、神様が14万4千人の額に印を押してしまうまで、四方の
風を引き止めるよう、四人の天使に命じておられる場面が描写され
ています。この四方の風をひき止めている四人の天使は、地と海を
破壊する権威を持っています。サタンは、自分に追随する人間の数
が多いことを頼みにして、地球の主権を主張します。その時、天使た
ちは、サタンの主張を拒絶しながら、世界が急速に滅亡しないように
守っているのです。

私たちは、み使いたちの声を聞くことができず、彼らの活動を見る
ことはできません。しかし、彼らはその手で世界をつないで、神様の
民に印を押す働きが終わるまで、サタンの軍勢を釘付けにしていま
す。この抑制する力が取り除かれると、悩みと苦しみの時が来ます。

14万4千人に印が押された後、四方の風は解き放たれ、最後の災
いがやってきます。ヨハネの黙示録6章の、最後の部分である第六
の封印は、激しい天変地異と共に、恐ろしい裁きの光景を避けよう
とする悪人の姿が描かれています。そして、彼らの「御怒りの大いな
る日が、すでにきたのだ。だれが、その前に立つことができようか」(
黙示録6:17)という質問で終わっています。

次の7章では、その質問の答として、14万4千人が登場します。彼
らは、大きな艱難を通過する用意が出来ており、キリストの品性を
反映する者として、印されています。つまり、7章は「その前に立つこ
とのできる者たち」が誰であるかを説明しているのです。

地球歴史の、最終時代に住んでいる人々の中から、特別に選び出
された14万4千人について、私たちは研究するべきです。さらに、
私たちが、天の父なる神様に栄光を帰する14万4千人の中に入るた
めに、最善を尽くすべきです。それは、艱難を耐え抜くためだけでな

第8章 │ 155
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