Page 158 - My FlipBook
P. 158
2、彼らは艱難を通ってきた者たちです

「彼らは大きな患難をとおってきた人たちであってその衣を小羊
の血で洗い、それを白くしたのである」(黙示録7:14)。

14万4千人は、生きて存在する人間の中から、天に引き上げられ
る特定な群れですが、その理由は、「国が始まってから、その時にい
たるまで、かつてなかったほどの悩みの時」(ダニエル12:1)を過
ごして、神様の審判と刑罰が、最後に相次いで降る時、仲保者なし
に立つ者たちだからです。それゆえ彼らは死を経験しない、最後の
世代となるのです。神様の最後の民は、獣の刻印の艱難の時に、最
も重い刑罰を言いわたされ、悩みと苦しみに直面します。それは、
聖書が、ヤコブの悩みの時(エレミヤ30:5~7参照)と描写してい
る、苦難と苦痛の時です。

ヨハネの黙示録7章16節には、「彼らは、もはや飢えることがな
く、かわくこともない。太陽も炎暑も、彼らを侵すことはない」と言わ
れています。彼らはこの世界が飢饉や病で荒れ果て、太陽のひどい
熱が人々を焼く光景を目撃しますが、彼ら自身も苦痛と飢えと渇きに
さいなまれることになります。彼らは、七つの災害を目撃しながら、
耐え忍びました。それゆえこの人々こそ、獣の刻印の迫害を耐え忍
び、後の雨を受けて、神様の収穫の畑で刈り入れの働きに従事した
人々です。彼らは、恵みの期間が終わり、神様の慈しみが混ぜられて
いない、七つの災害がくだるのを目の当たりにしました。そして、苦し
みに耐え、ヤコブの悩みの時を通過して勝利した、生きたまま昇天す
る最後の世代です。

さらに聖書は、最後の時に、巨大な地震や災害が起きると言って
います。「すると、いなずまと、もろもろの声と、雷鳴とが起り、また激

158 │ 聖所‐福音の道しるべ
   153   154   155   156   157   158   159   160   161   162   163