Page 205 - Revival of faith -text final
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だった国々がそこを通って、色々な、貿易とかに行ったんです。中心
的な地理関係にありました。そこで神様は、神の民をその中心的な
場所に置いて、世界中にその光を広げる、伝える役目を果たすように
意図されたのです。ですから、あのような場所に、イスラエルを置か
れた神様の目的は何であったかと言いますと、教会を興して、メシヤ
がそこに現れることを告げ知らせる、ということだったのです。ところ
が、「約束の子孫」、そういうことを言っただけで、当のユダヤ教会の
指導者たちは、非常に憤慨してしまいました。なぜでしょうか。なぜ
なら、彼らの目的は自分たちの地上の王国を建てることだったからで
す。そして、イスラエル国家が繁栄して、全世界に誇れる国を造ること
だったのです。大きな地上の教会を設立すること、それが彼らの目的
だったのです。この聖句の中に、今日の私たちの状況を見出すことが
できるでしょうか。今日の真の霊的状態をステパノは人々に指摘した
のではないでしょうか。その通りなのです。まったくその通りです。近
い将来、私たちは恩恵期間の終了に直面します。そのにあります。

次に飛びまして、7章36節から38節までを見ていきましょう。こ
こでは、メシヤであるイエス・キリストとモーセを比較、対比させて
います。モーセは、イスラエル人たちをエジプトの奴隷状態から救い
出しました。そして将来、私のような指導者を神様がお立てになると
言ったのですね。そのお方は民を罪の状態から、罪の奴隷状態から
救い出すであろうと述べたのです。そして、モーセが預言した、将来
の預言者というのが、ほかでもないイエス・キリストであられると、ス
テパノはここで明言したのでした。こうことをステパノは言わんとして
いたのです。そのことは、サンヒドリンの議員たちを怒らせたと思い
ますか? その通りでした。歯ぎしりするくらい彼らは怒り狂いまし
た。36節から見てみましょう。

「この人が、人々を導き出して、エジプトの地においても、紅海に
おいても、また四十年のあいだ荒野においても、奇跡としるしとを

現代のイスラエル│205
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