Page 204 - Revival of faith -text final
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になった。『彼らを奴隷にする国民を、わたしはさばくであろう。その
後、彼らはそこからのがれ出て、この場所でわたしを礼拝するであろ
う』
今、1節から7節まで読みましたけれど、そこに何を見ることがで
きるでしょうか。ステパノは、彼のあかしの中で何を言わんとしてい
たのでしょうか。ただ、表面的に読み進んで行ったら、大事な点を簡
単に見逃がしてしまうのです。ステパノはこれらの聖句の中で、二つ
の重要なことを述べています。
アブラハム、モーセの経験と歴史を通して、神様がご自分の教会
をお建てになった目的について述べているのです。神様はエジプト
の奴隷状態にあった中から、ご自分の民を救い出してカナンの地に
置かれました。そしてステパノは、二つのことを指摘しました。この地
上の、一的な繁栄国家を与えるというのが、神様の目的ではなかっ
たということ、これが第一の点です。もちろん民として、何らかの土地
を得て、そこを耕して食物を得たり、国を興して、自分たちを守ったり
することは必要なことでした。しかし、神様が彼らをカナンの土地に
置かれた理由は、それではなかったのです。
目的はそれではありませんでした。それは、神様のご計画、神様の
目的を遂行するための最低限の必要でしかなかったわけです。です
から、神様のご計画の最も重要な目的、重要な点は地上的な一的な
祝福ではないのです。アブラハムにも、神様は安住の土地を与えら
れませんでした。最初は土地も遺産もありませんでした。神様がア
ブラハムに約束されたのは、土地ではなく子孫だったのですね。そし
て、その約束の末がメシヤでありました。そのメシヤがおいでになっ
てご自分の民を罪から贖うこと、それが目的でありました。そのメシ
ヤの贖いの祝福に、世界中の人をあずからせる、これが神様の目的
だったのです。
当、パレスチナ地方は地理的に重要な位置にありまして、多くの主
204│信仰のリバイバル
後、彼らはそこからのがれ出て、この場所でわたしを礼拝するであろ
う』
今、1節から7節まで読みましたけれど、そこに何を見ることがで
きるでしょうか。ステパノは、彼のあかしの中で何を言わんとしてい
たのでしょうか。ただ、表面的に読み進んで行ったら、大事な点を簡
単に見逃がしてしまうのです。ステパノはこれらの聖句の中で、二つ
の重要なことを述べています。
アブラハム、モーセの経験と歴史を通して、神様がご自分の教会
をお建てになった目的について述べているのです。神様はエジプト
の奴隷状態にあった中から、ご自分の民を救い出してカナンの地に
置かれました。そしてステパノは、二つのことを指摘しました。この地
上の、一的な繁栄国家を与えるというのが、神様の目的ではなかっ
たということ、これが第一の点です。もちろん民として、何らかの土地
を得て、そこを耕して食物を得たり、国を興して、自分たちを守ったり
することは必要なことでした。しかし、神様が彼らをカナンの土地に
置かれた理由は、それではなかったのです。
目的はそれではありませんでした。それは、神様のご計画、神様の
目的を遂行するための最低限の必要でしかなかったわけです。です
から、神様のご計画の最も重要な目的、重要な点は地上的な一的な
祝福ではないのです。アブラハムにも、神様は安住の土地を与えら
れませんでした。最初は土地も遺産もありませんでした。神様がア
ブラハムに約束されたのは、土地ではなく子孫だったのですね。そし
て、その約束の末がメシヤでありました。そのメシヤがおいでになっ
てご自分の民を罪から贖うこと、それが目的でありました。そのメシ
ヤの贖いの祝福に、世界中の人をあずからせる、これが神様の目的
だったのです。
当、パレスチナ地方は地理的に重要な位置にありまして、多くの主
204│信仰のリバイバル

