Page 57 - RememberMe!
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8.[弟子たちは、日曜日に礼拝していた?]

「その日、すなわち、一週の初めの日の夕方、弟子たちはユダヤ人を
おそれて、自分たちのおる所の戸をみなしめていると、イエスが入って
きて、彼らの中に立ち、『安かれ』と言われた」(ヨハネ20:19)。

実際は、この時、弟子たちでさえもイエスが復活なさったという
事実を信じていませんでした。使徒ヨハネは、集まっていた理由を
はっきりと述べています。「ユダヤ人を恐れて」と。イエスが復活な
さって墓がからっぽになったことが分かると、ユダヤの指導者たち
は、弟子たちがイエスの遺体を盗んだと訴え始めました。この状況
は、言葉で言い表せないほどの恐怖を弟子たちに与えました。弟
子たちが、扉を閉ざして隠れている姿を想像してみてください。こ
の集まりには、復活を記念する、喜びと歓喜に満ちた雰囲気などな
く、そこには、恐怖におびえながら希望を失った人たちが集まり、皆
が疑心暗鬼に包まれていたのでした。

聖書には、復活について記されているどの部分においても、その
日を聖別して守るようにとの暗示は見出されません。復活後、さら
にキリストの昇天後、何年もたってから福音書が書かれたわけです
が、必要であれば聖霊が、復活を記念するため定期的に礼拝を捧
げなさいとの指示を与えられたはずです。

新約聖書と安息日 57
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