Page 59 - RememberMe!
P. 59
えた時、大勢の人が集まったのを見て、ユダヤ人たちが嫉妬したと
記されています。異邦人に伝道するこの重要な場所で、パウロは、
「安息日はすでに廃止されたので、次回からは日曜日に集まりま
す」と言うこともできたはずです。が、次の週も安息日にみ言葉を
伝えています。パウロを殺そうと狙っていたユダヤ人たちは、もし
彼が安息日を破るのを目撃していたら、ただでは済まさなかった
のではないでしょうか?

10.[安息日はくびき?]

「しかるに、諸君はなぜ、今われわれの先祖もわれわれ自身も、負いき
れなかったくびきをあの弟子たちの首にかけて、神を試みるのか」
(使徒行伝15:10)。

まず、使徒行伝15章の全体をよく見なければなりません。パウ
ロとバルナバは2年間、共に伝道旅行をし、多くの人に福音を伝
え、イエス・キリストを通してのみ救われることを広く教えました。
ところが、「ある人たちがユダヤから下ってきて、兄弟たちに『あな
たがたもモーセの慣例にしたがって割礼を受けなければ救われな
い』と説いて」いました(使徒行伝15:1)。それは、救いの喜びと
感激に水を差すものでした。

彼らが教会に騒ぎを起こしたので、パウロと彼らの間に、多くの

新約聖書と安息日 59
   54   55   56   57   58   59   60   61   62   63   64